ホトトギスは「キョキョキョ」という鳴き声。それを漢字の「去」を当てて書いています。下の句を読むと、作者が「去」を選んだ理由がわかります。家族と死に別れた悲しみを鳴き声に思い出しているのです。この世を去っていった大切な人。和歌の時代からホトトギスは夏を告げる鳥、人の魂を運ぶ鳥としてうたわれてきました。作者は韻律を工夫した歌を作ります。<ひとつの途ひとりの人を選びたるひとり子や耳朶の銀色ピアス>(梅内美華子)