あす11日は「山の日」。この歌は作者が日本アルプスに登山し富士山を見た時に詠まれました。視界に青い空が広がり、浮かぶように見える富士山の頂。平地で振り仰いだ時とは違う見え方に感動したのです。そして「ただ一つ」の存在であることに崇高さと寂しさを感じたのでした。さびしいをさみしい、浮かぶを浮かみと清音にして、接頭語「真」を付け「まさみしき」としています。言葉の響きがやわらかく、調べの良さも味わいたい歌です。(梅内美華子)