掲出歌の作者はタクシードライバーです。タクシー。乗ったことがない人もいるかもしれません。バスや電車よりも高額ですが、便利な公共の乗り物ですね。場面は、夜でしょうか。酔っている人を乗せ、告げられた目的地へ向かうタクシー。運転手さんはバックミラー越しに、酔客をちらりと見たのかもしれません。結句の「忘れられること」が読者に響きます。誰かに感謝されること、ましてや覚えていてもらえるような仕事は、数少なく。(駒田晶子)