仕事で赴任したベトナムのホーチミンの喧騒(けんそう)をうたっています。<エンジン音湧き立ちてをり信号の変はればバイクみな発進す>、バイクの量に圧倒されています。信号を無視して走っているのでしょう。通りを渡る時に「轢(ひ)くなよ」と厳しい表情を作ったのです。「ずいずいと」のオノマトペがユニークです。「レユアン通り」の名詞も異国の雰囲気を伝えています。<一台に四人またがる若者が右に左に傾きてゆく>のようにたくましい人々。(梅内美華子)