同じ場所を同じ時間に撮っても、異なる見え方の写真になるときがあります。下から横から後ろから遠くから。どの部分に光を当てて切り取るかは撮る人によって違うからです。掲出歌はそんな「写真」と「歴史」が並べられています。どの部分を選ぶのか。パッと決める人もいますし、さまざまな角度からの見え方を確認する人もいます。一つの見方に固執せず考えましょうよ、自分で。作者からの鋭い提案です。歌集『光のアラベスク』より。(駒田晶子)