東日本大震災から間もなく9年。空が暗くなり雪がわらわらと落ちてくると、あの日の午後を思い出すことがあります。震災の3カ月後に出産した私は、子どもの成長とともに重なってきた時間を感じずにはいられません。掲出歌は2012年に詠まれました。もう。また。あの日が来るのか。何とも言えない気持ちでいた自分を思い出します。震災前。震災の日。震災の後。震災の後の時間を、私たちは生きているのです。歌集『晴・風あり』より。(駒田晶子)