「うつしみ」は命ある身のこと。草木染をしているわが子からもらったTシャツ、その素朴で優しい色に包まれて眠りにつくとうたっています。「土のいろ草のいろ」には都会暮らしで忘れていた自然や大地を引き寄せている思いがあります。作者の子どもは奄美大島に移住しました。<塩辛い風があの子を運んでいったガジュマルの根に覆われし島>は南島を思い、巣立っていった寂しさをかみしめています。歌集『土のいろ草のいろ』より。(梅内美華子)