田植えを機械ではなく人手でしていたころ、苗の束を水田に放り投げました。放る時の強さやコントロールが良かったと、自分の少年時代を思い出しています。その素質が後年になって開花し、ピッチャーをしているというのです。それは地元のソフトボールチーム。ちょっとした自負が気取りなくうたわれていて、スポーツを心から楽しんでいる作者の現在が想像できます。字余りの歌ですが、勢いで読ませます。歌集『起き上がり小法師』より。(梅内美華子)