日本画家、歌人の松平修文(まつだいらしゅうぶん)(1945~2017年)。友人である福島は病床を何度も見舞ったそうです。死を覚悟した松平が「輸血に加え食事の停止」を命じたという歌もあります。もう輸血を施さなくていいと言った松平の心を代弁したのがこの歌です。「新鮮な血液」は私にではなく同じく闘病している「若き人」にしてほしいのだ。松平の潔さ、他者への思いは作者の胸を強く打ち、忘れられない生きざまとなりました。歌集『亡友』より。
(梅内美華子)