私も自分のことを「つまらない女だ」と思います。けれども、あまり親しくない間柄の人に「つまらない女だ」と言われたら笑顔を浮かべながらも、内心、ムッとするはず。掲出歌から感じられるのは、いら立ちではなく、トホホな気分。しかも、あたたかい。「君と私とで」共有できる関係であることが伝わってきます。お互いのマイナスの部分を分かち合える関係までに構築してゆくのは、つまらなくない。歌集『感傷ストーブ』より。(駒田晶子)