宮城県名取市閖上の名取川沿いに、新たなにぎわいの拠点「かわまちてらす閖上」が誕生し、東日本大震災まで地元で営業していた9店舗が集った。

 その一つ、「ももや」は昭和から続く食事処(どころ)。数あるメニューの中で人気だったのはカツ丼。ロース肉に半熟卵と薄切りのタマネギを合わせ、絶妙の味を奏でていた。

 切り盛りしていた渡辺由美子さん、重治さんの夫婦は津波の犠牲になったが、「もう一度、ももやのカツ丼が食べたかった。復興の手助けにもなる」と、閖上出身のシェフ小斎悟史さん(37)が古里の味をよみがえらせた。

 地元の海の幸を生かした店も戻ってきた。この夏にはさらに増え、「かわまちてらす閖上」は27店になる予定。26日には待望の「まちびらき」も開催され、地元の人たちだけでなく、閖上を訪れるお客さんをもてなす。
(写真部・小林一成)