仙台市中心部から東へ約10キロの若林区荒浜は、貞山堀が流れる海辺の集落。東日本大震災の津波で約190人が亡くなるなど、大きな被害を受けた。

 今も復興工事が盛んに行われているが、震災の貴重な教訓を学ぼうと訪れる人たちも多い。

 震災遺構として保存されている旧荒浜小は、被災当時の姿を生々しく伝える。8月には近くにある「荒浜地区住宅基礎群」の一般公開もスタート。訪れた人は、コンクリートの土台だけが残るかつての住宅地を歩きながら、津波の恐怖を体感した。

 荒浜にある深沼海水浴場ではこの夏、4日間の「ふかぬまビーチフェスタ」が開かれ、約1700人が訪れた。

 震災から8年半。被災の記憶を深く刻みながら、荒浜は着実に再生に向かって歩んでいる。
(写真部・坂本秀明)