日本の大活躍で熱く盛り上がったラグビーのワールドカップ(W杯)が終わった。東北で唯一の試合会場になったのが釜石鵜住居復興スタジアム。

 9月25日にはフィジー-ウルグアイ戦が行われた。2試合目(10月13日)のナミビア-カナダ戦は台風19号の接近によって中止になったが、釜石市の人たちは見事なスクラムを組んで選手や観客を迎えた。

 スタジアムの中にはラグビーの街・釜石のシンボルである大漁旗がはためき、外では高校生が「語り部」となって東日本大震災の様子を伝えた。台風19号の通過後には急きょ、ナミビアとカナダの選手が地元被災者の支援に乗り出した。

 8年半前、巨大な津波に見舞われた釜石にとって、ラグビーは今もかけがえのないスポーツ。訪れた人たちとの温かな交流は、多くの被災者を元気づけた。
(写真部・坂本秀明、佐藤将史)