石巻市北部を流れる北上川の河口近くにヨシ原が広がる。寒風にさらされ、冬枯れしたヨシの刈り取り作業が最盛期を迎えている。

 保全活動に取り組む地元NPO法人と、かやぶき屋根工事を手掛ける熊谷産業(石巻市)、東北工大の学生らが2月22日、同市北上町でヨシ刈りに取り組んだ。

 一帯は海水と淡水が混じる汽水域。北上のヨシは他地域に比べ繊維が引き締まり、良質なかやぶき屋根材として全国に出荷される。

 200ヘクタールといわれたヨシ原は東日本大震災の津波と地盤沈下で激減した。あれから9年。ヨシを愛する住民らの手で、元の姿をゆっくりと取り戻しつつある。
(石巻総局・樋渡慎弥)