障害者施設の商品を扱うアンテナショップが仙台市中心部にあります。青葉区中央から1月中旬、同区錦町に移転した「エフブンノイチ」。新しい店内には「共に働き、つながりたい」と障害者たちが作った小物や焼き菓子が並び、温かな時間が流れています。

 店舗は市内の障害者の就労支援施設と支援団体が共同で運営。現在は12施設の商品をセレクトして販売しています。

 「商品をいろんな方に見ていただくことは、作り手の張り合いになり、働くモチベーションが上がります」。NPO法人桑の木の支援員で店長の森田久美子さんは強調します。

 店舗は2016年春、「心地よさを感じる雑貨」をセレクトして開店しました。桑の木が賃貸していた空きスペースについて、有志が「活用して何かできないか」と検討。「民間独自のショップにしよう」と誕生しました。

 移転して新しくなった店舗にはカウンターなどに7席あり、カレーやパスタなどのランチも楽しめます。障害者自身が接客を担ったり、生け花をカウンターに飾ったり、刺しゅうを実演したりもします。

 「得意なことを伸ばし、やりたいことを実現させていく場所でもあります」と森田さん。「商品は今後、一部の入れ替えも考えている」とコーヒーを入れながら話してくれました。

 障害者の働きやすい環境を整えていくことは社会的な課題。店舗の運営団体の一つで、賃金アップに向けた支援事業を展開するNPO法人みやぎセルプ協働受注センターの横手政明さんは「(新しい店舗への関心が)じわじわ広がっていると感じます」と、サイト閲覧数の推移を見て語ってくれました。

 開店前の工事中から「何ができるんだろう」と、気に掛けていた周囲の住民や通行人の来店も多いそう。すてきな商品がいっぱいの店舗に足を運び、ギフトや自分用のプレゼント、癒やしのひとときを探しに来てみてはいかがでしょうか。
(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 青木ユカリ)

■小物と焼菓子のお店 エフブンノイチ
仙台市青葉区錦町1の3の3
午前11時~午後5時(土・日曜・祝日定休)
022(796)0215=ファクス兼=
https://fbunno1.wixsite.com/home

■運営団体
NPO法人桑の木
(https://kuwanoki.jimdofree.com)
NPO法人麦の会 コッペ
(https://www.muginokai-koppe.com)
NPO法人ソキウスせんだい アトリエ・ソキウス
 (https://www.facebook.com/atelier.socius.1998)
NPO法人みやぎセルプ協働受注センター
(https://www.miyagi-selp.org)