「公益財団法人地域創造基金さなぶり」(仙台市・以下、さなぶりファンド)は、東北の復興と地域の課題解決や活性化に取り組む担い手を支える東北発のコミュニティー財団として、東日本大震災後の2011年6月に設立されました。

 雇用の問題や生活困窮などさまざまな地域課題の解決を目指す団体に対し、これまでに総額約17億円の資金を調達し、累計約16億円の支援を行ってきました。 「さなぶり」とは、東北地方で古来より田植えの後に労をねぎらい五穀豊穣(ほうじょう)を願い開かれるうたげのこと。行政や企業、NPO、地元住民などの多様なつながりによる取り組みが地域で豊かに実ることを願い、名付けられました。

 新型コロナウイルス感染拡大が地域の活動に大きな影響を与える中、さなぶりファンドだからこそできることを模索しました。

 それが、コロナ禍で生じた地域課題の解決に向けて取り組むNPOや企業などを支える「47コロナ基金(よんななころなききん)」で、6月に設置しました。寄付を基にして、「全国コミュニティ財団協会」や47都道府県のNPO支援センター、地域づくりセンターなどと連携し、地域のニーズに応じて支援します。

 47コロナ基金の特徴は、都道府県を選んで寄付できること。寄付者(市民)の思いと地域をつなぎ、地道にコツコツと活動している各地の団体を支援する仕組みです。

 寄付金の募集期間は2022年3月31日まで。寄付が充当される活動分野は(1)NPOなどの非営利活動として行われる事業費(2)医療機関に対するマスクなどの資材の提供、もしくは購入資金の提供(3)企業・商店などの雇用確保などの事業-です。

 長期化の兆しが見えてきたコロナ禍の影響は、複雑・深層化すると思われます。だからこそ日頃から細やかな活動に努めている地域の団体は心強い存在ですが、活動資金が必要です。

 さなぶりファンドの鈴木祐司事務局長は「自分の暮らす街や大切な地域のためにできることを考えて、各地で踏ん張る団体や事業を支えてほしい」と呼び掛けます。

 コロナ禍によって自分自身のことや地元を見直すきっかけとなった人、帰省を控えた人、大切な人に会えずにいる人も多いと思います。人や地域を大切にする一つの形として寄付という方法で、「地域の取り組み」に参画してみませんか。
(宮城県サポートセンター支援事務所 真壁さおり)

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 47コロナ基金の詳細はhttps://congrant.com/jp/corona47/index.html
 連絡先は47corona@sanaburifund.org