◎高校入試・三者面談

 11月下旬になり、中学校では出願校を決める二者面談や三者面談が行われている頃だろう。

 公立高入試の出願は2月に入ってからだ。現時点では、これまでの努力がまだ形になっていない可能性もあり、志望校を大幅に見直す必要はない。

 ただし、それは志望校に対する譲れない思いがあり、その思いがしっかり行動に表れている生徒に限られる。一心不乱に努力を重ねてきた生徒は、ここで目標を変えると、モチベーションを維持できなくなる可能性が大きい。

 一方、この面談をきっかけに出願校を変えるかどうか悩んでいる生徒は、その時間を有意義なものにしてほしい。自分の現状と将来を見つめ、しっかり考え抜いた上で結論を出そう。

 結論に至るには、家族を含めた周りの人に相談したり、一緒に深く話し合ったりすることも必要だろう。大切なのは、安易に「入れそう」という理由だけで選ばないことだ。

 高校入試に臨む以上、「合格」と「不合格」の結果が出る。成功体験でしか得られないこと、失敗体験からしか得られないこともある。ただし、何かを得るには、そこに至るまでの過程がものをいう。

 精いっぱい努力したが合格できなかった生徒と、努力せずに合格してしまった生徒。得るものが多いのは、どちらだろう。真剣に入学後を考えて出願校を決定した生徒と、何となく決めた生徒。結果はどうあれ、その後力強く歩んでいけるのはどちらだろう。

 受験を通して、合格・不合格にとどまらない成果を手にするためにも、出願校に迷いがある生徒は、もう一度自分の将来と真剣に向き合ってみよう。
(河合塾NEXT・進藤誠泉中央教室長)