「社会は暗記。とにかく繰り返し演習問題に取り組んで用語を覚える科目」と考える保護者は多い。確かに暗記が他教科に比べて非常に多く、重要語句を暗記していないと正解できない問題が多い。

 暗記のこつは、図のように関連項目をひとまとめにして覚えることだ。自分で説明できるようになるまで理解したい。

 歴史は、流れや時代の大枠を捉えることを優先しよう。その上で人名や出来事、背景と影響を関連付けて覚えるといい。文化や貿易、外交などを時代ごとに一覧で整理するのも有効だ。違いが一目で分かるものが望ましい。

 最近の公立高入試では、暗記だけで対応できない問題も多く出題されている。

 例えば昨年度の試験の地理では、2国の産業別就業者数、国民総所得などの資料やグラフから特徴の違いを説明する問題が出題された。産業分類の知識を前提に、資料を正確に分析し、分かりやすく説明する力が試された。

 このような問題に対応するためには、問題集を使った演習だけではなく、資料集などを活用して資料やデータの見方に慣れておくことが大切になる。

 公民では、教科書の内容と最近2~3年の時事問題を絡めた問題がよく出ている。直前対策として、環境や少子高齢化、インターネットや会員制交流サイト(SNS)の利用、プライバシーの保護などについて事前にチェックしておくといいだろう。

 今の高校受験の社会は暗記に加え、データ分析や現代社会が抱える諸問題に対して考える力を見る科目だ。暗記と思考力の両面でしっかりと対策し、高得点を目指してほしい。
(家庭教師のトライ・阿部正純教育プランナー)