公立高入試に新たに導入された「特色選抜」は、文字通り高校ごとのカラーが出る。各校・学科のカラーにふさわしい生徒に入学してほしいという、高校側の希望がある程度反映されている。

 宮城野高美術科のように、実技を重視する高校は、特色選抜の枠が大きい。特色選抜の入学定員の方が多く、学力検査点と調査書点に加え、150点分の実技が課される。

 また、泉高英語科では、特色選抜の入学定員は少ないとはいえ、学力検査で国語、数学、英語の点数がそれぞれ1.5倍されるのに加え、英語の口頭試問を含めた100点分の面接が課される。【表1】
 普通科はどうか。特色選抜で仙台三は、共通選抜と比べて調査書点に差はないが、5教科全ての学力検査点が1.5倍され、学力重視が際立っている。宮城一は、学力検査の傾斜配点はないが、調査書点では実技4教科だけでなく、主要5教科も2倍となるため、共通選抜よりも調査書点の合計点が高くなる。【表2】
 入試の点数だけでなく、特別活動の記録など、評定以外に調査書に記載される事項が考慮されるのも特色選抜の特徴だ。

 志望校の「求める生徒像」を目にした生徒はどれだけいるだろうか。ほとんどの生徒が共通選抜で合否が決まるとはいえ、共通選抜での合格に漏れ、特色選抜に回った場合を考えれば、各高校のカラーに合わせた対応が必要になる。早めに各校が求める生徒像を意識し、行動していく必要があると言えるだろう。(河合塾NEXT・進藤誠泉中央教室長)