新型コロナウイルスの影響で、今年は学校説明会やオープンキャンパス、文化祭など志望校選びの大切な機会となる行事の延期や縮小が予想される。

 部活を引退した後、憧れの高校の雰囲気に触れ、気持ちも新たに受験勉強に突き進むという例年のパターンが厳しくなった。

 しかし、こういった状況だからこそ見えてくるものもある。しっかりした方針を立て、休校時や学校再開後、生徒に丁寧な指導やケアを行っている高校も一つの判断基準になる。

 現在の状況は、図らずも教育改革でうたわれる「正解のない問題を考える力」の重要さを実感する機会になった。感染症や経済の専門家、政治家が実態をさまざまな角度から分析し、客観的なデータをもとに「正解のない問題」を解決する努力を重ねている。

 どうすれば経済や教育などの社会活動を維持しながら感染の収束を図れるのか。家で退屈している子どもたちも、家族を守るため社会で働く大人たちも、どう行動するのが正解なのか、日々考え続けている。

 自分が輝く将来に近づくための高校選びも「正解のない問題」の一つかもしれない。どんな道が自分に最も合っているのか、自分の力を生かせるのか、どんな基準で高校を選ぶのか。まずは高校の進路状況のデータや指導カリキュラム、休校時やその後の対応などの情報を収集しよう。

 経済状況の変化や新しい職種の登場、今後有望な分野など実際に社会を動かしている大人からの情報も貴重だ。考え抜いて最後は自分で答えを出すしかない。

 学校行事がどの範囲で、いつ実施されるのか。現段階で見通しは立たないが、月日は待ってくれない。公立高入試まで、あと9か月と少し。既習内容の基礎固めの学習とともに、自分の未来に思いをはせよう。
(進学プラザグループ教務部・山根伸吾講師)