トカゲは爬虫(はちゅう)類の中で最も多く種が存在します。種類が多いため、生活も多様です。海に潜って餌を取るものや、空中を滑空するもの、地中で生活するものなど実にさまざまです。
 食性は大きく肉食性、雑食性、草食性に分かれます。周囲の温度に応じて体温の変わる動物を変温動物(外温動物)といい、カメやヘビなどとともに、トカゲもこれに当たります。
 哺乳類や鳥類は外気温にかかわらず体温を一定に保つ恒温動物(内温動物)です。恒温動物は体温維持のために多くの餌を必要としますが、変温動物は恒温動物の30分の1~50分の1の餌があれば生きていけます。
 よって、砂漠などの極端に餌の少ない環境でも多くの種類が存在しているのです。特殊な餌しか食べないトカゲもいますから、衝動買いはせずに十分に専門店に話を聞いてから飼うことをお勧めします。
 トカゲは樹上生種と陸生種がいます。ここでは陸生種の基本的な飼い方を説明します。飼育ケージはガラス、アクリル、木などどれでできていても構いません。乾燥を好む種は乾いた砂を敷き、湿った環境を好む種には一部に湿った水ゴケなどを入れてやるとよいでしょう。
 水入れは大きめの物を用意してください。床材は皮膚が傷つかない素材の細かめの砂がよいでしょう。皮膚が傷つくと脱皮不全が起きてしまうからです。
 その他に、パネルヒーターと保温球、スポットランプ、紫外線灯が必要です。保温球は30度を超えたら消してやり、パネルヒーターはトカゲの全身が乗れる大きさのものにします。
 スポットライトは昼夜の温度差をつけるため夜間は消します。その他、流木やシェルターを入れてやるとよいですが、表面がとがっているなど皮膚を傷つけるものは避けましょう。
 餌は、小型種や幼体には毎日、中~大型種には1日おきに与えます。ヒョウモントカゲモドキやフタアゴヒゲトカゲなどは大変人気が高く、特に後者は人にも慣れてかわいい種類です。飼育初心者の方は、人気の高い種類を最初に飼育してみることをお勧めします。(獣医師・川村康浩)