こんにちは。深海魚やクラゲなど、海の生き物に関心・興味を持つ人が年々増えています。水族館へと足を運ぶ人も多く、青や赤、黄色など美しい海水魚が自宅で見ることができたら、素晴らしいですよね。そこで今回から、海水魚の飼育について話していきたいと思います。

 現在では金魚や熱帯魚のように、自宅で海水魚を飼育することができるようになりました。はじめに、その流通事情からお話ししましょう。観賞用として流通する海水魚の多くは、サンゴ礁が発達している暖かい海域に生息しています。

 国内なら沖縄。太平洋なら大小さまざまな島々があるインドネシアや米国のグアムやハワイ、さらにトンガ、フィジー、パプアニューギニア、オーストラリアのグレートバリアリーフなど。遠くはインド洋のモルディブ、紅海、カリブ海、アフリカなどから採取され日本にやってきます。

 つまり自然の海中から取った天然採取個体(ワイルド)となります。現在販売されている熱帯魚のほとんどが養殖個体(ブリード)で天然採取個体は少ないのに対して、海水魚の場合は養殖個体がとても少なく、天然採取個体が流通するほぼ全てを占めています。海水魚の繁殖・養殖は極めて難しいのが理由です。

 採取された生体は現地の採取・出荷業者から日本の輸入会社へ、その輸入会社から取引先である水族館やアクアショップへと引き取られていきます。

 生体にとって、採取・移動は大きなストレスとなります。販売店であるショップの仕事は、販売するために受け取った生体を水槽へ放し、受けたストレスをいかに和らげて健康状態を良くできるかにかかっています。

 体調を整える管理のことを、トリートメント作業と呼びます。こうした管理作業こそ大切なのですが、しっかりと実施しているショップは少ないようです。ショップにいる店員さんに、管理状況を聞いてみましょう。

 海水魚の飼育を始めるにあたり生体の管理がしっかりしている、飼育技術や経験がしっかりあるショップを選ぶと良いでしょう。
(観賞魚専門店経営 朝比奈理一)