こんにちは。今回は海水魚飼育で使用する「底砂」についてお話致します。サンゴ礁のある南国のイメージは、と聞かれたら浮かんでくるのは、青い海と白い砂浜という方は多いのではないでしょうか。飼育の際、ご自身のイメージを再現するというのはアクアリウムの楽しみの一つでもあります。海水魚飼育の場合、このイメージを再現したく砂を敷いて飼育する方はたくさんいらっしゃいます。

 底砂にはサンゴ砂を使用します。サンゴ砂には砂粒のサイズがあり、1粒が数ミリのものから3センチ程の大きさのものまであります。大きいサイズのものは濾過(ろか)材として使用しますが、底砂として使用する場合はできるだけ細かいものにしましょう。砂粒が粗いと、砂粒と砂粒の間の隙間が大きくなり、ごみやフン、食べ残しの餌などがたまり、水質悪化の原因となるからです。砂を敷く厚みはおおよそ2センチから3センチを目安とします。薄いと水流などで砂が移動した際に水槽の床が見えてしまいます。飼育する生体によっては、砂に潜って生活するチンアナゴなどを飼育する場合は5センチ以上厚めに敷きます。底砂を敷いてしばらくすると砂上にも汚れなどが付いたりして藻が発生してきます。

 海水魚飼育の注意点として、底砂の清掃の仕方があります。汚れを取りたくて砂をかき混ぜたり、網で砂ごとすくい出したりすると中の生体に多大なストレスがかかり、病気の発生を引き起こしてしまいます。砂上の汚れはホースなどで優しく吸い出すように除去しましょう。

 手入れに注意が必要な底砂掃除は掃除上手な生体に任せるのが一番です。ハゼの仲間で、ミズタマハゼ、オトメハゼというのがいます。彼らは主に砂上で生活しています。習性として砂中にいる微小生物を探り出して食べているのですが、底砂をがぶっと口いっぱいに含んで、口内で砂と食べ物をより分け、砂だけエラから排出します。この行動を常にしているのでいつも砂上が白くてきれいな状態が維持できるのです。

 砂粒が小さいことでこのハゼを飼育することができますのでぜひ導入してみましょう。一生懸命砂を食(は)む彼らの姿を見られますよ。
(観賞魚専門店経営・朝比奈理一)