門をくぐると見事な庭園が広がる。今の季節、新緑がすがすがしい。

 円通院(宮城県松島町)は仙台藩祖伊達政宗の嫡孫で19歳で早世した光宗の菩提(ぼだい)寺。父の2代藩主忠宗は文武に秀でた世継ぎの死を悼み、霊廟(れいびょう)「三慧殿(さんけいでん)」を建て、江戸からゆかりの建物を移築し本堂「大悲亭」とした。

 「建立後、3世紀半は公開されず秘蔵だった」と副住職の天野晴華さん(38)。公開は約50年前からだ。

 御朱印帳は3種類。伊達家の家紋「九曜紋(くようもん)」「三引両(みつびきりょう)紋」「雪薄(ゆきすすき)紋」が並ぶタイプ、開くと表紙に三慧殿や流水などの柄が現れるタイプは3年前に登場した。

 金、銀のあしらいが紺や濃緑色の素地に映える。「粋な伊達文化、政宗公のDNAを引き継ぐデザインをお願いした」と天野さん。

 もう一つ、約20年前から頒布する紺色の御朱印帳は一回り小さいピンク色にリニューアルする予定だ。

 「御朱印は本尊にお参りした記録。敬意を持ち、手を合わせる気持ちを大切にしてほしい」。切々と語る天野さんの言葉がしみた。
(松田佐世子)

[円通院]宮城県松島町松島字町内67。瑞巌寺の山内(さんない)寺院。御朱印は300円、御朱印帳は縦18センチ、横12センチで各1200円。拝観料は大人300円ほか。受け付けは4~10月が午前8時半~午後5時で、時季で変わる。連絡先は022(354)3206。