仙台市青葉区の宇那禰(うなね)神社の御朱印帳には、大きな菊の御紋が焼き付けられている。表装に板を使っている珍しさもあり、インパクトは抜群だ。

 「皇室や皇族の紋と知られる十六菊を使えるのはご神体が桓武天皇だから」。宮司の宮崎満明さん(70)が教えてくれた。東北の寺社で御朱印帳に菊の御紋を入れているのは他に例がないという。

 社殿の屋根は薄い木の板をふく「木羽葺(こばふ)き」という手法が施されている。御朱印帳の表装はこの板を模したという。

 境内に残る棟札によると、神社は地元の豪族、郷六氏の氏神として室町時代から続く。創建当時は南に約5キロ離れた青葉区の東北自動車道仙台宮城インターチェンジ付近にあり、1609年に現在地に移ったとされる。

 御朱印と並び、境内にある「子授かり杉」も参拝者に人気だ。ケヤキの木に抱えられるように立つ2本杉に願を掛けると、御利益で子宝に恵まれるという。
(宮崎伸一)

[宇那禰神社]仙台市青葉区芋沢明神8。御朱印300円、御朱印帳2000円。受け付けは午前8時半~午後5時。土日、祝日も対応する。約40台分の駐車スペースがある。連絡先は022(394)3077。