仙台市青葉区の青葉通と東二番丁通交差点の地下道に、幅7.6メートルの壁画が向かい合わせに設置されている。いずれも仙台ゆかりの日本画家荘司福さん(1910~2002年)が原画を描き、ベルギー出身のルイ・フランセンさん(1928~2010年)が陶板レリーフで制作した。
 東側の「春」は、遠目では雪山にも白波にも見えるが、近づけば題名通り、うっすらピンク色をした満開の桜だと気付く。西側は「夏」。宮城県大和町の七ツ森をイメージした。
 「ぜひ手で触れてほしい作品。花びらの凹凸がよく分かり、つるつる、しっとりした質感もいい」。泉区の彫刻家清水直土(なおと)さん(31)は、屋外彫刻ならではの楽しみ方を伝える。
 秋田銀行などが入る「青葉通プラザ」の前には、岡本敦生さん(広島市出身、1951年~)の「地殻体積」がある。清水さんは「シェルターのような、誰かの住まいのような。難解な抽象彫刻ほど、自分なりにあだ名を付けると親しみが湧くはず」と助言する。
(阿曽恵)

「地殻体積」の表面には、あみだくじのような微妙にずれた割れ目が走っている。清水さんは「技術と計算が必要な『割り戻し』という難しい技法です」と感嘆する。大きな石にドリルで穴を開け「せり矢」を打ち込んで割る。その後、再び元の形に組み合わせる表現方法だという。