仙台市泉区長命ケ丘地区の中心約1500メートルを東西に貫く市道「愛の鐘通り」は、地区を代表する幹線道路だ。道路脇に約180本のケヤキが植えられ、四季折々の風景を楽しみながら、散歩する住民が多い。

 沿道には郵便局や銀行、商店などが並ぶ。近年建った新しい住宅も多い。約40年前から通りのそばで家電販売店を営む瀬上悟さん(63)は「落ち着いた雰囲気がある。歩くと季節の移ろいを感じる」と言う。

 名称は長命ケ丘公園にある地区のシンボル「愛の鐘」に由来する。高さ約20メートルの鉄塔で毎日朝、夕、夜に童謡のメロディーが流れる。地域の子どもたちが温かく見守られるようにと、その名が選ばれた。

 通りに愛称を付けようというアイデアは、約15年前に地区の連合町内会会長を務めた太田満洲夫さん(86)が提案した。

 「住民から親しまれる愛の鐘通りは、町の誇りだ」と太田さん。愛称が定着し、地区内外の住民にとって、なじみの深い道になっている。
(野界航也)


 仙台圏の名所や話題を取り上げるシリーズ「いぎなり仙台」。今回はユニークな愛称を冠した仙台市内の通りを紹介します。

[愛の鐘通り]長命ケ丘連合町内会の創立20周年を記念して2003年、通りに愛称を付けようとの提案を踏まえ、住民からアイデアを募集した。地区内にある小中学校、高校の校長や商店会の会長らでつくる検討会が約30の候補を基に審議し、選定した。