片手でラケットを振り、片手で車椅子の車輪を動かす。障害の重さに応じてコートの広さは異なるものの、ルールは健常者と同じ。床と水平になるほど体をのけ反らせ、シャトルを打ち込む姿は迫力満点だ。

 仙台市を拠点に活動する障害者バドミントンチーム「仙台ホデナズ」には、小学生から60代まで約30人が所属。身体、知的、精神に障害のある人と健常者が合同で、週に1度、宮城野区の宮城県障害者総合体育センターなどで汗を流す。

 スピード感は健常者のバドミントンとほぼ変わらない。みやぎ障害者バドミントン協会の坂本勝之理事長(68)は「条件はそれぞれ異なるが、健常者と対等に練習していることが訓練になっている」と話す。

 坂本さん自身も国際大会への出場歴がある元競技者。大会数が少なかった時代を知るからこそ、パラリンピックの正式種目になった喜びは大きい。

 4時間の練習後、床には多くのシャトルの破片が。激しい打ち合いにファンが増えそうだ。(奥瀬真琴)

◎最初全く打てず 仙台ホデナズで練習する大学職員・伊藤朝洸(ともひろ)さん(24)

  生まれつき左足首が動かず、15歳の時に障害者競技を知りました。最初は全く打てませんでしたが、少しずつ勝てるようになったのがうれしかったです。ここでは健常者と障害者両方の視点で練習できることが勉強になります。

[障害者バドミントン]上肢や下肢、低身長の障害者が対象。シングルスの競技クラスは障害の重さで車椅子2、立位4に分かれる。ルールは健常者と同様、1ゲーム21点、2ゲーム先取で勝利。障害の特性に応じてプレー中とサーブ時に有効となるインエリアとコートの広さが異なる。