友達とは何か。個性とは。勉強とは。考えて考えて、ひたすら考える。池田晶子さんの「14歳の君へ どう考えどう生きるか」は、話し言葉で書かれた哲学書です。ちょうど娘が14歳の頃に買いました。

 身の回りに当たり前にある事柄の本質を、一つ一つ問い掛けます。その中で「戦争」の章に「国は実態がなく、実は存在しない」とあったのが印象的でした。この考え方が面白い。物事の前提を一度疑ってみる、という視点をくれます。なるほど、と思いました。

 中学時代、広島県内にいて平和教育を受けました。「人は死ぬのになぜ生きるのか」などと考え過ぎて、人生に絶望した時期があります。考えることは怖いです。答えが全く見当たらないこともあります。でも、人としての底力が付く。この経験をしない限り、幸せにはなれないと思っています。

 回り道をしながら深く考える思考方法は、時間があるときにしかできません。考える癖をぜひ付けてほしいです。

◎物事に無意味はない/漫画家 井上きみどりさん

 物事に無意味なことはない。新型コロナウイルスを巡る事象について「これって一体何だろう」「休校になった意味は?」と、自分なりに考えてみてほしい。そこに学びがあり、蓄積すれば宝になる。次に何か困ったことが起きたとき、うまく対処できる力になる。