すごいタイトルでしょ?
 私も最初に手にした時は驚いたけど、読み終えると涙が止まりませんでした。子を思う親があえて「鬼」になった家族愛の強さが文章にあふれています。プロレスラーや実業家として後進を指導する私も、ここまで鬼になれません。

 「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」(ワイヤーオレンジ発行、インプレス発売)筆者の原田剛さんは私と同じ徳島出身。出版社社長などを務めた現在47歳の実業家です。農家で育った子どもの頃に体験した出来事をまとめました。

 優しかった母が突然、幼い筆者に規格外のナスを一人で売り歩くことを厳命します。最初は売れませんでしたが、必死に各戸を回るうち売れるようになり、小遣いももらえてやりがいを感じるようになります。

 なぜ、母は突然厳しくなったのか。数年後に病気で亡くなった時、秘められた母の思いを知ります。筋を通し、目的を持った厳しさがないと人には伝わらないことを改めて痛感しました。

 ぜひ子を持つ親の世代に広く読んでほしい絵本です。

◎成長すれば真意実感/プロレスラー・実業家 新崎人生さん(53)

 みんなも親に注意されることがあるかもしれないが、君たちのことを思ってのことだと、この本を読んで考えてほしい。言うことを聞いて続けていけば、成長した時にその真意が分かると思う。休校で一緒にいる時間が長いからこそ、親を大切に思ってほしい。