山野草や主人公の表情、1950~60年代の農村部の暮らしが垣間見える表紙の色使いが大好きで、つい手に取りたくなる一冊です。自然の素晴らしさが生き生きと描かれています。

 漫画「釣りキチ三平」の作者で、横手市出身の矢口高雄さんが自身の幼少期をエッセーと漫画でつづった「ボクの学校は山と川」(講談社)。小学校教諭だった30代に買いました。高校を卒業するまで山形県最上町で育った私と重なり、常に手元に置いています。

 近所のおじさんに連れられ、主人公が川釣りをする場面が印象的です。私も小学生の頃に同じ体験をし、初めてヤマメを釣って帰ると、父が褒めてくれたのを懐かしく思い出します。

 川釣りを通し、山道の歩き方や足を掛けたら危険な木や石を知る。今の仕事に就き、山や川に教わったことを意識するようになり、判断に迷う時は、姉妹作「ボクの先生は山と川」(講談社)と共に読み返しています。多くの子どもたちに、楽しみながら読んでほしいです。

◎散策し心をリセット/泉岳自然ふれあい館長 下山倉美さん(66)

 自由に外出しづらい状況ですが、自然に触れて心をリセットしてもらい、難局を乗り越えられたらいいと思います。泉ケ岳では、カタクリやミズバショウが咲き始めました。ホームページで写真を見て、事態が落ち着いたら、家族で散策してみてください。