郡和子仙台市長の4日の定例記者会見での主なやりとりは以下の通り。

 Q 東日本大震災の追悼式を3月11日に開催すると発表があった。

 A 追悼式は震災の犠牲者を悼み、被災地の復興を願うとともに、風化が指摘される中で、経験と教訓を次の世代に引き継ぐ意義がある。二度とあのつらい経験をしないよう防災、減災の取り組みを進める誓いの日にしたい。

 Q 震災発生10年が過ぎた2022年以降の追悼式はどうするのか。

 A 政府は10年を区切りにする方針だが、先ほど述べた追悼式の意義は変わらぬ思いであり、仙台市は開催を継続したい。政府の考え方もある程度は理解できる。しかし、未曽有の大災害であり、被災地は今なお復興の途上にある。他の被災市町も開催を継続するだろう。ただ、近年は参列者数が減っているとの認識。追悼式の持ち方は、配慮しながら考える必要がある。

 Q 村井嘉浩宮城県知事とのトップ会談の成果をどう捉えているか。

 A 市民、県民の関心が高いテーマを公開の場で話し合えたことは良かった。村井知事は「丁寧に事を進める」との方向性を示してくれた。仙台市の立場をくみ取ってもらえたと思う。

 Q 青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)移転後の跡地を市音楽ホールの建設地にする可能性はあるか。

 A 県民会館がこれまで、地域のにぎわいを創出してきたことは間違いない。移転するならば、跡地もにぎわいが生まれる施設が望ましい。だが、市音楽ホールは2000席規模を想定する。跡地の面積はその規模には足りない。2000席規模の新ホールが整備できるのであれば、県もあの場所で県民会館を建て替えるのではないか。

 Q 青葉区の県美術館に関し、村井知事は「建物と中に入っている美術作品は別物」として、展示作品や収蔵品は移転させ、建物の存廃は別途検討する考えを表明した。「別物」発言をどう受け止めたか。

 A 美術館の在り方として、どういうものを収蔵・展示し、どういう空間を与えるのかを考えると、どちらかと言えば(建物と美術品は)一体的なものだろうと捉えている。ただ、これは個人の考えであり強制するものではない。皆さんの思いを集約し、うまく調整された形の県美術館であることが望ましい。