■多くの生産者が待ち望む/佐藤さん

 おいしいそばで有名な村山市。そば店でつくる「最上川三難所そば街道振興会」の佐藤和幸会長(57)は「エンドファイトの研究で肥料が減らせると聞き、多くの生産者は実用化を待ち望んでいる」と話す。

 佐藤会長は同市の山の内地区でそば店「手打蕎麦おんどり」を営みながら、ソバ栽培にも取り組む。ソバは10アール当たりの収量が40~50キロと低い上、天候に左右されやすく、高い栽培技術が求められる。20年以上栽培しており、「ソバは短期間で成長する作物なのでたくさんの栄養が必要。連作障害が起きており、エンドファイトを使ってみたい」と期待を寄せる。

 また、県内外の高校生がそばの手打ち技術とソバを使った創作料理を競う「そば甲子園」が9月に村山市で開催され、農業部は今年初優勝した。佐藤会長は審査員の1人で「ソバを使った菓子が断トツにおいしかった」と笑顔で話した。

■共にイベントを盛り上げ/寺崎さん

 山形県内陸部の大動脈・国道13号沿いにある道の駅むらやま。農業部が地域とつながる場となっており、寺崎隆駅長(49)は「さまざまなイベントに合わせて来てもらっている。一緒に頑張って、終わったときの満足感が心地よい」と生徒の活躍に目を細める。

 今年初めて開催し、大盛況だったのは7月の「日本一早い芋煮会」。農業部が超促成栽培したサトイモを使って芋煮を作り、来場した約100人が一足早い山形の秋の味覚を味わった。また、そば甲子園で披露した菓子2品は、道の駅の来訪者を対象に試食、販売して味を磨き上げた。チョコケーキにそばの実を入れた「ソバノミ・ヘレダッケャ」と、そばの実を載せてキャラメルをかけたクッキー「ソバノミ・ノセダッケャ」は各所で好評だ。

 生徒たちの元気の良さ、素直な笑顔が好印象という寺崎駅長は「道の駅はさまざまな世代が集まる地域の拠点。高校生が関わることで、さらに地域から愛されるようになれば」と話している。

[東北・新潟8新聞社共同企画]
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