JA販売施設と連携、商品化 白みそ味、売れ行き好調

 新潟県上越市の高田農業高校(竹内正宏校長、472人)の食品科学科の生徒は昨年から、JAえちご上越の複合販売施設「上越あるるん村」と連携して、特産の「雪室ニンジン」を使ったドレッシングを開発している。第2弾の「雪室ニンジンドレッシング まろやか白味噌(みそ)味」は2月に発売され、売れ行きも好調。現在は第3弾を開発中だ。

 雪室ニンジンは上越市で収穫されたニンジンを雪室施設で貯蔵したもので、独特の甘さが特長。第1弾「雪室ニンジンドレッシング」は上越あるるん村が開発。1年で約3千本を売り上げるヒット商品となった。

■野菜引き立てる

 第2弾は上越あるるん村関係者が昨年、同校で授業をしたことをきっかけに、当時の3年生約20人が9月から授業の中で開発することになった。ベースは同じ雪室ニンジン。同校で食品製造と調理などを教える倉重あつ子常勤講師(42)は「最初は作れるのか不安だったが、面白そうだとも思った」と振り返る。

 主役はあくまで野菜だ。「ドレッシングが野菜に勝ったら駄目、と生徒と話し合った」と倉重講師。生徒は年間を通じて加工できる食材探しから始めた。カボチャやタマネギ、ニンニクなど多様な素材を試したが、味が濃くなり過ぎるなど、どれもうまくいかなかった。

 そんな中、生徒からみそを使うアイデアが出てきた。誰もが予想しない素材だったが、白みそを使うことで甘く優しい味に仕上がった。上越あるるん村関係者は「上越は『発酵のまち』だが、みそは全く考えていなかった」と生徒の発想に驚きを隠さない。

 当時の3年生でリーダー的な役割を果たした吉川未希さん(18)は「意見を出してもらうのが難しく『違う考えでも言ってほしい』と伝えた。たった一つの商品を作るだけなのにこんなに大変なんだと思った」と語る。苦労のかいあって「雪室ニンジンドレッシング 白味噌味」は、第1弾とともにことし7月、市が認証する特産品「メイド・イン上越」に加わった。

■ロゴマーク作成

 現在、同科の3年生18人が先輩の後を継ぎ、第3弾開発に取り組む。生徒は昨冬、雪室ニンジンの収穫を体験。先輩が開発した商品の対面販売もするなど経験値を上げてきた。小出茉依さん(18)は「対面販売のときに聞いたお客さんの感想を思い出しながら、素材を考えている」と体験を商品作りに生かしている。

 商品開発だけではない。生徒はデザイン専門家の指導も受けながら、同校開発商品に使用するロゴマークも作成。高田農高ブランドのイメージアップも図る。

 「第1弾は酸味、第2弾は甘味だった。味覚で残っているのは辛味、塩味、うま味の三つ。試作品を見て決めていく」と倉重講師。12月ごろまで7、8回の試作を経て、第3弾は早ければ来年2月にも上越あるるん村の店頭に並ぶ予定だ。
(新潟日報社上越支社報道部・大嶋博和)