■産直でお土産の目玉商品三浦さん

 平川市にある津軽みらい農協の「産直センターひらか」には、柏木農業高の生徒たちが作ったジャムやみそなどを販売する特設コーナーがある。ジャムはマーマレード、スグリ、イチゴの3種類を並べている。

 仕入れを担当する三浦登喜江さん(63)は「ジャムは普段から一定数売れていて、家族や親戚へのお土産として一気に10個買う人もいる。お盆や正月には、帰省客向けの青森県産品コーナーにも置くぐらい目玉商品になっている」と話す。

 台湾へのジャムの輸出については「積極的に海外に売り出す意欲はすごい。海外で知られることで、日本全国でも有名になればいい。これまでの経験を生かし、輸出するジャムも自信を持って作ってほしい」とエールを送った。

■品質に気配り一定の味保つ小野さん

 柏木農高実習講師の小野好弘さん(65)は、2009年4月からジャムのほか、みそ、ジュースなどの製造・加工技術を生徒たちに教えてきた。

 輸出するジャムの種類は生徒たちと話し合って決めている。人気の「アップルカシス」はもともと、校内で栽培しているリンゴとカシスを使ってオリジナルのジャムを-と考えて作り出したもの。今では「イベントで販売すれば、真っ先に売り切れるほどの人気の品」になっている。

 海外で日本の食品が評価されている理由の一つは、常に一定の品質が保たれていること。果物は毎年、味が微妙に変わるため、加える砂糖の量などを変え、同じジャムの味を保つようにしているという。

 「品質を下げないため、細かいところに気を配るよう生徒たちに教えている」と小野さん。「生徒たちのアイデアから新しい製品が生まれることもある。今後も失敗を恐れず、自信を持って挑戦してほしい」と期待している。