宮城県大崎市鳴子温泉の洞川院(とうせんいん)の住職、禅峯利行さん(61)が、新型コロナウイルス感染症の早期収束と観光客数の回復を願い、疫病を退散させるという妖怪アマビエの巨大像を制作した。7日に檀家を招いて像の心(しん)入れ式を行う。

 本堂前に安置したアマビエ像は高さ2.2メートルで重さ約2トン。樹齢400年のクリの木を使い、胸と耳飾りは霊力があるとされるバラ水晶の石を使った。111枚のうろこには金箔を貼り、目や鼻、足などは銅板から加工した。

 禅峯さんは3年前、奈良・興福寺の運慶作の「無著菩薩(ぼさつ)立像」と「世親菩薩立像」を見て感銘を受け、その後、仏のお面や像、仏画の制作を始めた。6月初めにアマビエ像の制作に着手、檀家の建具職人らの協力も得て1カ月で完成した。

 アマビエの表情は穏やかな笑顔にした。禅峯さんは「見る人も笑顔になってほしい。コロナ禍で鳴子温泉は観光客が減り、大変な状況だ。温泉に入り、アマビエ像に手を合わせて、免疫力を高めてほしい」と語った。