接戦をものにできない弱さがある。終盤、力負けしてしまうのが、勝ち星を着実に積んでいる福島との差だろう。石川は「(監督の指示を)遂行する力は出てきた。ただ、やり切る力がまだない」と悔しさをにじませた。
 前半は、高岡監督が「ベストだった」と言うように、1対1の激しい守備で福島からシュートの機会を奪って、32失点にとどめた。しかし、後半に入ると余力を残していた福島の猛攻を止められない。アラビ、ジョーンズにインサイドから着実に得点を積まれた。第4クオーターは、福島が得意とする速い展開に持ち込まれ、前半は堅かった守備が通用しなくなった。
 高岡監督が意識する3点シュートの失点を減らすことはできた。試合を通して決められたのは3本だけだったが第4クオーター、4点を追う場面でシューターの菅野にあっさり沈められた。石川は「あの3点が大きかった。そこを守れないのがこのチームの甘さだ」と本数ではなく質の問題を挙げる。
 第2戦がある3.11には両チームとも特別な思いを持って臨むはずだ。石川は「被災した人を勇気づけるためにも勝利を届けなければいけない」と力を込めた。(伊藤卓哉)