<闘志を前面に>
 4月、チームの経営権が創業者の中村彰久代表(47)からサプリメント製造販売のボディプラスインターナショナル社(仙台市)に移ることが決まった。
 中村代表は経営権移譲の理由を「強いチームにするため」と説明する。長くチームスポンサーを務めてきたボディ社のデビット・ホルトン最高経営責任者(42)が筆頭株主となり、会長に就任。母体となる企業ができることで、経営基盤の強化が図られる。
 社長には楽天野球団(仙台市)の創設メンバーで、現在コンテンツ部長を務める渡辺太郎氏(38)が就く。プロ野球運営のノウハウを生かした経営が期待される。
 「強く、愛されるチームをつくってB1に昇格し、5年後にリーグのチャンピオンシップを獲得したい」と目標を語る。仙台高バスケットボール部出身で、競技に対する知見も深い。「闘志を前面に出すプレーで心を動かすチームをつくる」と将来像を描く。

<強化費を増額>
 手本とするのはサッカー・スペインリーグの強豪バルセロナだ。世界屈指の名門クラブは若い世代からトッププレーヤーまで、誰もがチーム哲学を理解し実践することで、歴史を築き上げてきた。
 「何を目指しているのかしっかり示したい。スピリットのある選手を獲得する」。今季B2トップクラスだった約1億2000万円の強化費もさらに増額される見込みだ。
 フロントには10シーズンにわたって仙台の中心選手として活躍してきた志村雄彦氏(35)が入る。渡辺氏とは仙台高の同窓で旧知の仲だ。「まだ未熟なので、掃除でも営業でも、何でもやる」と意気込む。

<若手 頭角現す>
 若手も頭角を現してきた。今季は1月下旬に大学生選手3人を特別指定で獲得。そのうちポイントガードの新号は粘り強い守備が認められ、シーズン終盤に出場時間を伸ばしてきた。
 2日のホーム最終戦(カメイアリーナ仙台)。試合後のコートで渡辺氏はこう呼び掛けた。
 「新しいことにチャレンジする。ブースターの皆さん、一丸となって戦いましょう」
 来季、チームは生まれ変わる。bjリーグ創設時に誕生し、プロバスケ界をけん引してきたパイオニアとして、新たな歴史を紡いでいかなければならない。