仙台はティルマンがファウルトラブルに陥っても崩れなかった。アウェーで訪れた苦しい時間帯を耐え、貴重な勝ち星を手にした。
 7点リードで迎えた第2クオーター開始直後、ティルマンが2連続ファウルでベンチに下げざるを得なくなった。
 ここで桶谷監督が策を講じる。機能していたオールコートのマンツーマン守備を諦めてゾーン守備に変更。前線からプレスをかけるように見せかけ、山形の攻撃のテンポを遅らせる。点の取り合いを避けてリードを守った。
 ピンチはもう一度訪れる。第3クオーター残り4分にティルマンが4個目のファウルを犯して再びベンチへ。手薄になったゴール下を狙われて一度は逆転されたが、第4クオーター半ばまで大黒柱の不在をしのいで食らい付いた。
 残り5分、コートに戻ったティルマンは本領を発揮。ドライブで得点を重ねて山形を突き放した。「仲間がつないでくれると信じていた。最後は積極的に行くよう意識した」とティルマン。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような動きだった。(射浜大輔)