6試合目でようやく手にした白星にも、マウンド上と同様、ポーカーフェースを貫いた。東北楽天の先発辛島が6回5安打2失点で今季初勝利。「個人の勝ちは気にしない。野手の皆さんのおかげで勝てました」と5点を取った味方打線に感謝した。
 一回、死球絡みで先制点を許した。1-1の四回には無死からロメロ、小谷野に連打され、1死一、三塁から武田に左前への勝ち越し打を浴びた。「点の取られ方が良くなかった」と反省を口にする。
 それでも、球速130キロ台半ばの直球と100キロほどのカーブを組み合わせ、切れのあるスライダー、チェンジアップを要所で使う巧みな投球術で8奪三振と持ち味は見せた。佐藤投手コーチは「球が低めに行っていた。制球も良かった」と評価した。
 辛島は今季、5試合に登板して防御率2.56と安定していたが、打線の援護がなかったり、救援陣が打ち込まれたりして3敗。この日は先制された後に打線が奮起し、救援陣も無得点に抑えるなど、投打がかみ合っての勝利だった。
 「これからもチームが勝てる投球をしていく」と辛島。本人はもちろん、チームにとっても大きな勝利となった。(伊藤卓哉)