首位をうかがうソフトバンクと、最下位脱出さえ遠くなりつつある東北楽天の目的意識の差なのだろうか。2-13の惨敗で、2季ぶりの年間負け越しが決まってしまった。
 手痛い一発で主導権を握られるのは何とも既視感がある。それもそのはず、9月の本拠地でのソフトバンク戦は、岸、古川、安楽と3戦連続で先発が前半に被弾している。この試合の辛島も同じだった。森山投手コーチは「とにかく最近(本塁打を)打たれ過ぎだ」と嘆いた。
 辛島は一回に先制を許し、二、三回は粘ったものの、四回に2発を浴びた。先頭の柳田への初球、膝元への変化球を見事に捉えられて右翼席へ。さらに、2死一塁で甲斐には1ストライクから低めを狙った直球が外角高めに浮き、右翼席に2ランをたたき込まれた。「甲斐の一発が一番もったいなかった。今日は全体的にボールが高かった」。0-4とほぼ勝負が決まり、左腕は申し訳なさそうに振り返った。
 平石監督代行が就任時にあった借金20を完済する目標は、残り19試合で借金21となり、ついえた。5位ロッテともゲーム差は6に開いてしまった。それでも指揮官は「目の前の試合を大事に戦っていく」と戦う姿勢を崩さなかった。(金野正之)