東北楽天は5位ロッテと6ゲーム差となり、最下位脱出は厳しい状況になっている。
 来季以降に向け、どうやって強いチームをつくるか。投手陣は原石のような存在が多くいる。藤平、古川、安楽ら高卒で入った若手が本格的な開花の時を迎えてほしい。
 新たに就任した石井GMは就任会見で「スーパースターを育てたい」と言っていたが、やはりチームの中心となる野手の育成は急務だ。
 茂木には将来的にチームリーダーになってもらわないといけない。今季もけがでの欠場や戦線離脱があったが、来季こそチームを引っ張る自覚と覚悟をはっきりと示してほしい。
 内田はホームランバッターとして育て上げたい。今季は主砲候補として開幕戦で先発したが、安打が出ないと数試合で起用をやめてしまった。これはいけなかった。終盤戦になって再び内田にチャンスが与えられている状況だが、首脳陣は我慢強く本塁打が出るのを待ってほしい。
 内田の育成方針にしてもそうだが、何となく一貫性が感じられなかったのは、フロントと現場の方針にどこか一致しない部分があったからだろう。双方の橋渡し役だった星野副会長が亡くなって、悪い部分が出てしまった気もする。
 大久保元監督時代に球団首脳の現場介入がささやかれたが、今季も選手起用などについて現場が思い通りにできなかったことがあったようだ。こういう話をするのは、イーグルスOBの自分だって嫌だ。聞いたファンはなおさらがっかりするだろう。来季に向けて雰囲気を一新してほしい。
 フロントは現場の意見を尊重しながら、長期的な視点でチームづくりをするべきだ。石井GMには大いに期待している。日本と米国の野球をよく知り、フロントとチームの仲介役をこなしてくれそうだ。独特な言葉や感性を持っていて、不協和音が出たとしてもうまく抑えられそうなキャラクター。風通しのいい球団にしてくれそうだ。
 10月のドラフトにも注目だ。秋田・金足農高の吉田もいい投手ではあるが、野手で有望株を獲得したい。大阪桐蔭高に根尾、藤原と目玉の野手が2人いる。遊撃手や投手などを器用にこなす根尾もいいが、個人的には藤原を推したい。パワフルな打撃を誇り、俊足で外野の守備範囲も広い。何より馬力があり、将来性を感じる。(元東北楽天選手)