「プロ生活の中で一番悔しくて情けないシーズンだった」。東北楽天の則本は悔しさを隠さなかった。
 今季はルーキーイヤーの2013年から6年連続の2桁勝利を果たし、5季連続の奪三振王にも輝いた。球団からは「6年連続の規定投球回数を達成しくれて感謝したい」と評価されたが、エースは満足していない。
 5月19日の日本ハム戦から約1カ月半も白星から見放された。「6年目にして一つ勝つことの喜びと大変さを味わえた」と感慨深げに語る。右肘痛や持病のぜんそくを発症したのも心残りで「健康でいられることが一番の課題」と語った。
 今年のオフも米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手らと自主トレーニングに励む。「けがをしない体をつくるために、半分の大きさにしたバランスボールや柔らかいマットの上に乗って下肢を強化する。地味だけど大事」と基礎から見詰め直す。
 来季はいずれも同学年の浅村が西武から、橋本(仙台育英高出)が巨人から加入する。「1990年生まれがこのチームを引っ張れるようにしたい」。記者会見では「優勝」という言葉が10回近くも飛び出した。エースの来季に懸ける強い覚悟が感じられた。(狭間優作)