東北楽天は平石洋介監督の下、9人の新任コーチを迎えた。11月に掲載した鉄平2軍外野守備走塁コーチを除く8人の指導方針や人物像を紹介する。(随時掲載)

 「相撲で相手のまわしを取った時、どういう姿勢で投げますか。ふすまを開ける時は。力を入れやすい姿勢は決まっている」と持論を展開する。ボールを手元まで引き付けて、脇を締めて腰の回転で打球を飛ばす「引き付け理論」で、井口資仁(ロッテ監督)、中村奨吾(ロッテ)らを主力打者に育て上げた。
 11月に岡山県倉敷市であった秋季キャンプでも「和製大砲候補」の内田らに「もっと下半身と腰でボールを捉えて」と熱のこもった指導をしていた。
 西武、阪神、ヤクルトで計15年間の選手生活を送った。西武時代は1983年の日本シリーズ第6戦で巨人の江川卓投手からサヨナラ安打。ヤクルトでは代打の切り札として2度の日本一に貢献した。83、84年には多くの死球を受けて「死球王」の異名を取ったこともある。往年のファンの記憶に残る野球人だ。
 現役引退後はヤクルトを皮切りに独立リーグや高校、大学の指揮官を務めるなど、プロ、アマでの指導経験は豊富だ。
 「打撃フォームはシンプルな方がいい。中学生以上になると腕力で打とうとしてしまいがち。小学生の頃の姿勢が無駄がなく、一番良いというのが自分の考え」。定評のある独自の理論を携え若手野手の能力を引き上げて、得点力不足が課題の東北楽天打線の底上げを目指す。(狭間優作)