「すごく評価してもらえた」。試合では表情を崩さない島内が、記者会見で珍しく満面の笑みを浮かべた。103試合出場はやや少なかったが、6月中旬から不動の3番で打線を引っ張ったことが2300万円アップにつながった。
 今季開幕戦で3番に抜てきされながら、4月中旬に走塁で右脇腹を痛めて1カ月半以上離脱。「せっかく梨田さんに期待してもらったのに、けがをした。梨田さんが退任したのは自分の責任でもある」。6月の指揮官交代に思い悩みながら奮起した。
 長打率と出塁率を合わせた数値「OPS」の8割5厘は主力でトップ。つなぎ役と得点源の働きを併せ持つ島内の存在価値を証明した。
 西武からフリーエージェント(FA)移籍した浅村が打線の中核を担うため、島内の来季打順は未定。それでも「どうしても3番がいいとは思わない。何番でも使いやすい選手を目指す」と役割に徹する構えだ。
 来季以降、国内FA権を取得する見通しで、今後の活躍次第でさらなる高額年俸を手にする可能性がある。「もっと評価してもらえるように、めちゃくちゃ結果を出したい」。今回の大幅増が島内の闘志に火をつけた。(金野正之)