野手で一番乗りは島内だった。三が日が明けた直後に練習場に現れるのは珍しい。「去年はけがをしてしまい、力になれなかった。今年は自分を一から見詰め直したい」。新年早々から並々ならぬ闘志を燃やす。

 キャッチボールや軽いジョギングの後に約30分間、素振りで新しいバットの感触を確かめた。重さは796グラムで、去年より約100グラム軽い。「速いスイングを身に付けたかったので変えた。パンチ力を付けて、フェンス際の打球を本塁打にしたい」。春季キャンプやオープン戦で試し、1年通して使うかどうか決めるという。

 今年もう一つ新たに取り組むのが、昨年夏に痛めた左足裏の強化だ。つま先立ちや、床に敷いたタオルを指先で引き寄せる動作を繰り返す。「地味だけど効果がある。痛みが出てから盗塁が減ってしまった。1年間フルに戦い続けられる体をつくる」と力を込めた。

 正月は地元石川で過ごし、自宅に戻ってからは仙台市の秋保大滝不動尊で人生初のおみくじを「何となく」引いた。「結果は中吉。凶でも気にしないと思って引いたら、いいのが出て良かった」と笑う。今季の自身の目標はOPS(長打率と出塁率を合わせた数値)が9割、本塁打は20本以上。「年々パフォーマンスが上がっている。やってやるという気持ちが強い」と飛躍を誓った。(狭間優作)