東北楽天の田中が7日、楽天生命パーク宮城で自主トレーニングを公開した。今季は「まず全143試合フルイニング出場する」と意気込みを語り、背番号25にちなんで25本塁打、25盗塁と目標を設定。球界を代表する1番打者を目指す。

 昨季は105試合に出場して打率2割6分5厘、18本塁打、21盗塁と主力に成長、パ・リーグ新人王に輝いた。それを上回る活躍をするために「『一発がある』と相手バッテリーに怖がられる選手になりたい」と願う。昨季、不調時は2ストライクを取られると精神的に守りに入り、バットに当てることを優先しがちだった。その反省から「追い込まれても力強く振り、投手を威圧したい」と考える。

 この日の約2時間の練習でも重点的にバットを振った。昨季は、間合いを計るため前足を上げる動作を省いたノーステップ打法に変えてから打撃開眼した。それでも打法に改善の余地を感じていて、「不要な動作をなくしたい」と取り組む。

 昨年1月に同じ両打ちで師と仰ぐ元東北楽天の松井(現西武2軍監督)の自主トレに参加。その時の徹底した下半身などの筋力強化が成長の礎になった。昨季限りで引退した松井とは一緒に自主トレをできなくなったが、その助言もあり、今回も昨年と同じ練習メニューに没頭することにした。

 「冥々之志(めいめいのこころざし)」。グラブには、人知れず熱心に努力するという意味の四字熟語の刺しゅうがあった。田中は「この座右の銘の通りに、こもるようにしてしっかり体をつくってくる」。8日から母校の立大に場所を移して黙々と練習に励む。(伊藤卓哉)