ロッテから今季加入した金森1軍打撃チーフコーチが打撃改革に取り組んでいる。昨季、チームの打率と打点は12球団で最低だったが、「みんな体幹が強くていい」と伸びしろを感じている様子。引退後に6球団を渡り歩き、数々の名プレーヤーを誕生させた名伯楽の指導に、早くも効果を実感している選手は多い。
 11日の特別打撃練習。金森チーフコーチは辰己の打撃投手を務めた。143スイング中、37本の柵越えを放った期待の新人に練習後、丁寧に助言を与えた。
 ボールを手元まで引き付け、脇を締めて腰の回転で打球を飛ばすという打撃理論で、これまで井口(ロッテ監督)、城島(元ソフトバンク)らを主力打者に育てた。
 「金森さんの指導は僕に合っている」と辰己は満足そうに語る。左中間への強い打撃は元々得意だが、腰の回転をうまく使うことで強さが増し、打ち損じも減ったという。「さすがプロのコーチ」と感嘆する。
 同じ新人の渡辺佳(明大)も効果を感じている一人。流し打ちと三振の少ない打撃技術には定評があるが、「もっとバットを内側から出すように」との指導を受けた結果、フリー打撃で安打性の当たりが増えたという。
 銀次は「『どのコースが来ても同じスイングをするように』と言われた。結構難しいが、自分の形に合うように秋季キャンプから改良を重ねている」と語る。
 金森チーフコーチは「実戦や練習試合を重ねることで課題がさらに見つかる。その後にどう解決していくのかが最も重要」と強調する。始まったばかりの打撃改革がどう実を結ぶのか注目される。(狭間優作)