右顎の打撲で戦列を離れていた東北楽天の島内が三回、右越えの2ランを放ち、球団通算900勝に貢献した。3試合ぶりに復帰した試合で今季1号を決めた4番は「ファンの声援が後押ししてくれた」と感謝した。
 オコエの2ランで先行し、さらに2死一塁で打席に入った。2ボール2ストライクと追い込まれてからの5球目。東明が投じた内角の直球を思い切りたたいた。「球の見極めはできていた」と言う。3日間の休養を強いられていたものの、試合勘は失われていなかった。
 前日の足立の今季初アーチが、島内の心に火を付けたようだ。「4番が本塁打0本だったらちょっと嫌だなと思った」と冗談っぽく話す口調に、主砲としての意地もちょっぴりのぞかせた。
 「つなぎの4番」の役目もこなした。全4打席で四球を二つ選んだ。得点にはつながらなかったものの、八回には無死一塁から進塁打を難なく決めた。平石監督は「素晴らしい働きだ」と復帰を喜んだ。
 目標としていた143試合フル出場はもうかなわない。それでも「みんなが疲れてくる時期なので自分が頑張らないといけない。1試合でも多く試合に出たいし、期待に応えたい」。強い決意がにじんだ。
 (伊藤卓哉)