東北楽天は、前日から8人も打順を入れ替えた作戦が奏功し、勝率を再び5割に戻した。平石監督は「打線の状態をみて、思い切って替えた。みんなよくつないでくれた」とたたえた。

 島内は今季初めて1番を任された。9月に入ってから1安打と精彩を欠いていたが、持ち前の勝負強さがよみがえった。2-2の四回2死満塁、先発高橋光の直球を左中間への2点二塁打とした。「とにかく勝ちたかった。いいところで打てて良かった」と喜んだ。

 2番を務めることが多かっただけに「1番はすごくびっくりした」。いつも2番から下位に向かって打順を確認するが、まさか1番とは思わず、試合直前まで先発を外れたと勘違いしていたという。「なんとか塁に出て、2、3番に回していく」と、1番の役割を全うし、勝利につなげた。

 今季初めて5番に入った浅村も打順変更をいい契機とした。四回の大量得点の口火を切る左翼線二塁打は、5試合ぶりの安打。指揮官は「しっかりチャンスメークしてくれた。チームにとっても大きな二塁打だった」と、復調ぶりに満足そうだ。

 思い切って戦術を変更し、負けられない一戦をものにした。「過去はどうすることもできず、一番大事なのはいい未来をイメージすること。ひるまず、引かずに戦う」と平石監督。チームに久しぶりに明るい雰囲気が戻った。(狭間優作)